先日、両磐インダストリアルプラザ(RIP)様にて、 「AI時代に経営者は何を変えるべきか」 をテーマに講演をさせていただきました。
生成AIの普及により、多くの企業がAI活用を検討しています。
しかし、本当に重要なのはAIツールそのものではありません。
本当に重要なのはAIツールそのものではなく、AI時代にどのような組織をつくるかであるという点です。

日本企業は本当に弱くなったのか?
半導体や家電産業の衰退を背景に、「日本企業は弱くなった」と語られることがあります。
しかし私は、そうは考えていません。
海外で仕事をしてきた経験からも、 日本企業の現場力・改善力は今でも世界トップクラスです。
ではなぜ苦戦する企業が増えたのか?
その理由の一つは、競争のルールが変わったことです。
かつては「品質」「性能」が競争力でした。
しかし現在は、
- 標準化
- プラットフォーム
- データ活用
- サプライチェーン全体の最適化
といった “仕組みづくり” が競争力の中心になっています。
AIは人を不要にするのか?
私は、AIは人を不要にするものではないと考えています。
過去にも同じ変化が起きました。
品質管理の世界では、以下の役割の転換が起きました。
・人が計算する
↓
・ソフトウェアが計算する
・人は意味を考える
現在、AIで起きているのも同じ構造転換です。
・人が資料を作る
↓
・AIが資料を作る
・人は意思決定する
つまりAIは、人間の役割を「作業」から「判断」へ移しているというだけなのです。
AI時代に経営者がやるべきことを図式化すると以下のようになります。
作業:AI
↓
分析:AI+人
↓
意思決定:経営者
↓
責任:経営者
AI時代に経営者が考えるべき3つのこと
① 生産性向上
まずは 見積・営業資料・会議資料 など、 成果が見えやすい領域から始めることが重要です。
小さな成功体験の積み重ねが、組織の変化を加速させます。
② 人材育成
AIを導入するだけでは成果は出ません。
必要なのは、AIを使いこなし、業務改善につなげられる人材です。
ツール導入よりも、 人のスキル変革 のほうが本質的な投資になります。
③ 業界連携
これからの時代は、 「各社が同じ課題を個別に解決する」やり方では限界があります。
共通部分は協力し、顧客価値で競争する。
この考え方が、今後ますます重要になります。

まとめ
AIは単なる効率化ツールではありません。日本企業が持つ現場力・改善力をさらに高めるための強力な武器になり得ます。
重要なのは、AIそのものではなく、AIを活用して改善し続ける組織をつくることです。
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